pet_dog_woman

235: もっふるさん 01/10/31 02:26
祖母から聞いた話です。

祖母が若いころ、かっていた犬は、
雑種でしたが、とても賢く、曾祖母が
「買い物にでも行きましょうか」
と言えば、それがだれに対して言った
言葉であっても反応し、曾祖母に
「おんぶ」をねだったそうです。 

(おんぶしてもらって外に行くのが
好きだったようです)

野犬が社会問題となっていた時代で、
首輪や鑑札など義務化されていない
時代ですから、「犬団子」と呼ばれる、
野犬を殺すための毒団子が道端に
あったり、犬こ○しと呼ばれる職業の方が、
首輪や鑑札のない犬をつかまえて、
保健所へ連れて行くこともしばしばでした。

ポチ(仮名)というその犬は、
「犬○ろしだ」
といえば、家の中にいてもスグに
押し入れの中に設置された自分の
寝場所へ戻り、おとなしく寝たふりをし、
散歩中(といっても、引き綱など
していませんが)に、おいしそうな
ものを見つけて走り寄っても
「毒団子だ」
といえば、決して口にしない、それほど
賢い犬だったそうです。

曾祖母と買い物に行ったとき、当時は
珍しくなかった馬車が、カーブで少し
ゆらぎ、車輪があわや曾祖母をひっかける、
と思った瞬間、ポチはそれほど大きな体では
なかったにもかかわらず、曾祖母の前に
立ち、あっという間に馬車の車輪に
ひっかけられてしまったのだそうです。

祖母はそのとき、女学生で学校へ
行っていました。

帰宅してみると、座布団の上に、
ぐったりしたポチがのせられており、
曾祖母が
「あんたが帰るまでと思ったけど、
 タヒんじゃったみたいだよ」
と、しんみりと語ったそうです。

ところが、呼吸も既に止まっていたはずの
ポチが、がっと首をもたげ、祖母を
見た瞬間、がばっと血を吐き、くぅんと
鳴いたあと、ゆっくりと頭をもとへ
戻したのだそうです。

祖母は、泣きながら
「ポチ!ポチ!」
と名を呼んだのですが、二度とポチが
目を開けることはなかったといいます。

曾祖母から、祖母は
「犬は、本当に会いたい人に会うまで、
 タヒねないものなんだよ」
と聞かされたそうです。

長文失礼しました。

238: もっふるさん 01/10/31 18:39
>>235
いい話ありがとう・・・。

236: もっふるさん 01/10/31 02:49
その時の光景や人と犬の心情が
頭の中に描かれてしまって、、、
うかつにも泣けてしまった・・・。

2ちゃんでも心が洗われるレスが
あるね!


引用元
https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1002357757/


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