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897: もっふるさん 2021/07/11(日) 18:38:01.18 ID:mfObH6Kf

504 :以下、名無しにかわりましてVIPが
お送りします。:2007/09/05(水) 00:47:01.25
ID:d/4hlT4lO 
久しぶりに相方に会った。
相方は驚く程の頑張り屋だ。 

俺が仕事をテキトーにこなしている横で、
相方はいつも全力投球だ。 

そんな相方だから、上の人間からも
可愛がられる。
ピンでの仕事もジャンジャン入ってくる。
 
フットサルだのスキューバダイビングだの
バンジージャンプだの、休む暇も
無いくらいに次から次へと、顔色が
悪くなるまで働いている。

俺はと言えば、相方が一人で仕事を
している間は完全にオフだ。

パチンコに出かけたり、朝からずっと
飲んでたり。

時々そんなだらけきった自分を客観視して
しまい、ひどい自己嫌悪に陥る。

そしてその自己嫌悪から逃れるために、
全てを頑張り過ぎの相方のせいにする。

昨日もそんな一日だった。

だから今は、正直言って顔を合わせたく
なかった。

「今日も頑張ろうな」

にこやかにそう言う相方と、なるべく目を
合わせないようにしてスタジオに入る。

「俺の場合は『今日も』じゃねえんだよ・・・」

酒が抜け切っていない俺は、案の定ミスを
連発した。

台詞を噛み、段取りを忘れ、出演者の
名前まで間違えた。

赤い顔で目をクルクルさせながらミスを
繰り返す自分の姿は、惨め過ぎて
逆に笑えるほどだった。

収録後、ディレクターに散々嫌味を
言われて楽屋に帰ると、相方に
思い切り頬を引っ叩かれた。

当然の仕打ちだと思った。
いっそタヒぬまでぶん殴って欲しかった。

「俺もうこの仕事辞めるわ」

言い終わらないうちに二発目が飛んで来た。

「俺にはもう・・・」
「ポンキッキは!! お前がいてくれるから
 面白いんだ!!
 だから・・・だから・・・!」

相方は泣いていた。泣きながらもう一度
俺の頬を張った。

泣くようなことかよ。
クズが一匹、お前の前から姿を消すだけだろ。

そんな台詞を思い浮かべながらも、
俺は心底嬉しかった。

俺は足手まといでしかないと思っていた。

とっくに見放され、軽蔑されているものと
思っていた。なのに・・・。

「目ぇ・・・覚めたわ・・・」

相方の顔がぱぁっと明るくなる。

その顔を見て俺は頷き、大きく息を吸い込んだ。

「がんばりますぞー!!」

心の中の闇が完全に晴れた、そんな気がした。

898: もっふるさん 2021/07/11(日) 21:32:08.81 ID:fZ6h4Cfm
>>897
なにこれはじめてみた

899: もっふるさん 2021/07/11(日) 22:03:59.29 ID:cRVi+LjH
>>897
イイハナシダナー

900: もっふるさん 2021/07/11(日) 23:09:12.23 ID:bKfbQatM
>>897
(´;ω;`)ブワッ

901: もっふるさん 2021/07/12(月) 05:18:01.22 ID:5e7yoVct
>>897
初めて見た
2007年か


引用元
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/wmotenai/1601285824/


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