俺は中学・高校の時、寮に入ってた。
その時の出来事。
その寮では夜、自習時間というのがあって、
自習は自習棟という、宿泊棟とは別の
ところで行われていた。
Tという後輩が自習中、宿泊棟に忘れ物を
したので、こっそり取りに戻ったときの事だ。
その時の出来事。
その寮では夜、自習時間というのがあって、
自習は自習棟という、宿泊棟とは別の
ところで行われていた。
Tという後輩が自習中、宿泊棟に忘れ物を
したので、こっそり取りに戻ったときの事だ。
自習時間中は宿泊棟の電気は基本的には
付けてはいけないので、電気を付けずに
Tは宿泊棟に入っていった。
Tの部屋に行くには、Jの部屋の前を
通らなければならない。
Jはこのとき、体をこわして入院をして
寮にはいなかった。
Tは自分の部屋にいく途中、Jの部屋に
人の気配を感じた。
人がいるはずのないJの部屋に気配が
あるのはおかしい。
そう思いながら、TはちらりとJの部屋に
視線を送った。
するとなんとそこには、Jのベッドの上で
帽子をかぶって正座をしている女の子がいた。
女の子がいるはずはなかった。
ここは男子寮なんだから。
Tは慌てて逃げた、忘れものも取らずに
逃げた。
その後も、Jのベッドでは帽子をかぶった
女の子が何度か目撃された。
続く
付けてはいけないので、電気を付けずに
Tは宿泊棟に入っていった。
Tの部屋に行くには、Jの部屋の前を
通らなければならない。
Jはこのとき、体をこわして入院をして
寮にはいなかった。
Tは自分の部屋にいく途中、Jの部屋に
人の気配を感じた。
人がいるはずのないJの部屋に気配が
あるのはおかしい。
そう思いながら、TはちらりとJの部屋に
視線を送った。
するとなんとそこには、Jのベッドの上で
帽子をかぶって正座をしている女の子がいた。
女の子がいるはずはなかった。
ここは男子寮なんだから。
Tは慌てて逃げた、忘れものも取らずに
逃げた。
その後も、Jのベッドでは帽子をかぶった
女の子が何度か目撃された。
続く
759: もっふるさん 02/05/08 20:58
数日後、Jは退院して寮に戻ってきた。
みんなは、帽子をかぶった女の子の話を
Jにした。
お前の部屋には霊がいると。
Jはそれほど驚くことなく、
「それはたぶん・・・」
と話し始めた。
Jの実家は開業医。
Jがまだ小学生の頃、風邪をこじらせて
長期で学校を休んでいたとこがあった。
Jは自分の家の病院に入院し数日が過ぎた
ある日、1人の女の子がその病院に
担ぎ込まれてきた。
その女の子は、交通事故にあい、
頭に深い傷を負っていた。
その病院は、脳外科とは違い専門外だったが
緊急ということで、運ばれてきたという。
応急処置をして、専門の病院に移される間、
ベッドが空いていなかったこともあって、
Jの横のベッドにその女の子は運ばれてきた。
並んでベッドに横になる2人。
どれぐらいの時間がたっただろうか、
Jは女の子の視線を感じた。
女の子の方を向くと、うつろな目でJを
じっと見つめていたという。
続く
みんなは、帽子をかぶった女の子の話を
Jにした。
お前の部屋には霊がいると。
Jはそれほど驚くことなく、
「それはたぶん・・・」
と話し始めた。
Jの実家は開業医。
Jがまだ小学生の頃、風邪をこじらせて
長期で学校を休んでいたとこがあった。
Jは自分の家の病院に入院し数日が過ぎた
ある日、1人の女の子がその病院に
担ぎ込まれてきた。
その女の子は、交通事故にあい、
頭に深い傷を負っていた。
その病院は、脳外科とは違い専門外だったが
緊急ということで、運ばれてきたという。
応急処置をして、専門の病院に移される間、
ベッドが空いていなかったこともあって、
Jの横のベッドにその女の子は運ばれてきた。
並んでベッドに横になる2人。
どれぐらいの時間がたっただろうか、
Jは女の子の視線を感じた。
女の子の方を向くと、うつろな目でJを
じっと見つめていたという。
続く
760: もっふるさん 02/05/08 21:08
Jは彼女が自分を見ていないことが
すぐ分かった。
女の子の視線の先には、Jの為にクラスの
みんなが織ってくれた千羽鶴があった。
Jは千羽鶴から一羽の鶴をむしり取ると、
女の子のベッドに投げてやった。
女の子はとくに表情を変えることはなく、
うつろな目のままだったという。
しばらくして、女の子は専門の病院に
移されていった。
そして、Jはその子が亡くなったことを
後日知らされた。
Jは自分の部屋に来たのは、たぶん
その女の子だろうと言った。
また入院してしまった自分を応援しにきて
くれたのだろうと・・・
そして、帽子は傷を負った頭を隠すため
だろうと。
その後その女の子は2度と現れなかった。
この話を聞いて、お礼だったら寮じゃなくて、
Jの入院する病院に行けばいいのに。
と思ったりした。
すぐ分かった。
女の子の視線の先には、Jの為にクラスの
みんなが織ってくれた千羽鶴があった。
Jは千羽鶴から一羽の鶴をむしり取ると、
女の子のベッドに投げてやった。
女の子はとくに表情を変えることはなく、
うつろな目のままだったという。
しばらくして、女の子は専門の病院に
移されていった。
そして、Jはその子が亡くなったことを
後日知らされた。
Jは自分の部屋に来たのは、たぶん
その女の子だろうと言った。
また入院してしまった自分を応援しにきて
くれたのだろうと・・・
そして、帽子は傷を負った頭を隠すため
だろうと。
その後その女の子は2度と現れなかった。
この話を聞いて、お礼だったら寮じゃなくて、
Jの入院する病院に行けばいいのに。
と思ったりした。
761: もっふるさん 02/05/08 21:55
>>758-760
あぁ、ちょっといい話だ・・・
あぁ、ちょっといい話だ・・・
762: もっふるさん 02/05/09 04:18
いいはなし、でも
>この話を聞いて、お礼だったら寮じゃなくて、
>Jの入院する病院に行けばいいのに。
と思ったりした。
この冷静なコメントにワラタ
>この話を聞いて、お礼だったら寮じゃなくて、
>Jの入院する病院に行けばいいのに。
と思ったりした。
この冷静なコメントにワラタ
引用元
https://curry.5ch.net/test/read.cgi/occult/1002357757/

人気ブログランキング
ポチッとお願いします(*´꒳`*)

![]() |
コメントする
※記事に関するご意見・ご感想を募集中です。どうぞお気軽にコメントください。
但し、個人や団体を誹謗・中傷・揶揄したり名誉を傷付ける発言や
アダルトワードを含むコメントの場合、管理人の判断でコメントを
予告なく削除、修正させていただきます。予めご了承ください。