obaasan_face

223: もっふるさん 02/08/27 07:20
みんないい話ぞろいだなぁ・・・ 

「いい」と言ってもらえる
ほどじゃないかも知れないけど
私もひとつだけ書いてくね。

3年前、父が膀胱癌だと判明した。
夏場だった。

働き盛りで元気な姿しか見たことの
なかった父が、げっそり痩せて体に
管通してる姿は、家族としてもう見て
られなかった。

でも父の前で泣くこともできや
しないし。

私と母と弟は、毎日交代、
または一緒に病院に通いつめた。

224: もっふるさん 02/08/27 07:23
223つづき

特に母は気丈だった。
心労で痩せちゃった弟や、作り笑顔
ながらもどこか憔悴しちゃってた
私に比べ、
「ハイ!泣いてらんないよっ、
    あんたこれ病院持ってって、
    アレ洗っといて」と。

テキパキ指示を下す。父の前でも
「膀胱癌て絶対タヒなないん
    だってよ?」
などと(オイオイ)、冗談なのか
何なのか分からないようなこと
言って笑ってた。
母流の励ましだったようです。

でも、

225: もっふるさん 02/08/27 07:28
224 つづき

母もやっぱり心の中では泣いて
たんだよね。

代々商店やってた我が家に、
地方の農家から嫁いだ母は
右も左も分からず、ただがむしゃらに
父と力を合わせてこれまでやってきた。

父だけが支えだった。

だからなのか。父が
(合計2度手術したが)最初の
手術する直前、母のかくしてた
感情が一気に出てしまった。

明日手術、という緊張で、
その日病院から帰る母と私と
弟はピリピリしていた。

私と弟なんて、つまらないことで
喧嘩してムッとして駅への道を
歩いていた。

ホームに立っても
「ちょっとね、あんたさっきの
    言葉取り消しなさいよ」
「姉ちゃんこそ何だよ、バカッ」
なんてね。

いい年して言いあっこしてたんです。
その時でした。

226: もっふるさん 02/08/27 07:36
225 つづき

母が、ホームの向こうを見て
棒立ち。

私と弟は言い争うのを止め
「お母さん?どうしたの?」
と、聞きながらもその視線の
矛先を追っかけて見て・・・

私も弟もピタッと声を失いました。

80代ぐらいのおばあさんが
ホームのずーーーっと向こうに
涼しげな恰好で立ってたんです。
こちらを向きません。

が、そのちらりと見える横顔が・・・
どう見ても他界した母の母、
つまりおばあちゃんでした。

弟などあんまりにびっくりして
「お、おば、おば」
とどもっていた。

同時に電車がホームに入ってきて、
おばあさんは消えました。

227: もっふるさん 02/08/27 07:39
226 つづき

母も泣いていました。

母が後で言ってました。
笑顔でいたけど本当は毎晩、
父のことを考えると布団に
入って電気を消してから
気が狂いそうだったと。

誰でもいいからすがって泣きたい
気持ち。

子供時代に母親の胸で泣いた時を
思い出していたそうです。

だから、心配したおばあちゃんが
「しっかりしなさい。
    神様は見捨ててないし、
    あんたが今気張んなきゃ
    ダメでしょ」
って姿だけ見せてくれたんじゃ
ないかって。

・・・父? お陰様で、
2度目の手術が成功し、今も
元気です。

長文スマソ

229: もっふるさん 02/08/27 14:28
お父さん、よかったねぇ。。

230: もっふるさん 02/08/27 20:29
みなさん、心温まる話を
ありがとう。

けっこう、こういった話は
あるんですね。

ちょっと、泪が・・・


引用元
http://curry.2ch.net/test/read.cgi/occult/1025267410/


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