あまり怖いと思える話ではありませんが、
投稿させていただきます。
私の家には奇妙な風習がありまして、
何故かよく宴会を墓場でやることが
あります。
墓場は自宅の裏山にあり、基本的に
私の家系の墓しかありません。
投稿させていただきます。
私の家には奇妙な風習がありまして、
何故かよく宴会を墓場でやることが
あります。
墓場は自宅の裏山にあり、基本的に
私の家系の墓しかありません。
唯一近くにあるのは道祖神さんの
碑があるだけでして周囲には桜や柊、
榊の木が植えてあり春には花見などを
行うのか慣例になっています。
碑があるだけでして周囲には桜や柊、
榊の木が植えてあり春には花見などを
行うのか慣例になっています。
830: もっふるさん 2006/12/13(水) 03:16:00 ID:aGMDe0DL0
私の奇妙な体験は、私が高校生に
入学したての頃でした。
自宅からかなりの距離にあり、電車と
自転車を乗り継いで帰宅する頃には
すっかり日が落ちているのが基本でした。
もう桜も終わりの頃でしたが、山間に
ある自宅のまわりはまだ気温が低く、
桜の花も満開に近い咲き方をしていました。
その日は曇りだったのか月明かりが
ほとんど無い夜でした。
なのにはっきりと桜の花だけは綺麗に
見えていたのを覚えています。
新しい学校に入って間もなかったため、
夜道に慣れていなかった私は
ところどころにある街灯を頼りに
自転車を漕いでいました。
十分に道は知り尽くしているし、
問題もない。
そう思っていたのですが、慣れない道は
時間ばかりが過ぎていってしまうように
感じられて仕方ありませんでした。
入学したての頃でした。
自宅からかなりの距離にあり、電車と
自転車を乗り継いで帰宅する頃には
すっかり日が落ちているのが基本でした。
もう桜も終わりの頃でしたが、山間に
ある自宅のまわりはまだ気温が低く、
桜の花も満開に近い咲き方をしていました。
その日は曇りだったのか月明かりが
ほとんど無い夜でした。
なのにはっきりと桜の花だけは綺麗に
見えていたのを覚えています。
新しい学校に入って間もなかったため、
夜道に慣れていなかった私は
ところどころにある街灯を頼りに
自転車を漕いでいました。
十分に道は知り尽くしているし、
問題もない。
そう思っていたのですが、慣れない道は
時間ばかりが過ぎていってしまうように
感じられて仕方ありませんでした。
831: もっふるさん 2006/12/13(水) 03:16:34 ID:aGMDe0DL0
かれこれどのくらいこうしているのやら……
普段なら30分くらいでつくはずなのに、
一向にたどり着けません。
まだ山道に入って半分も行っていないのに。
街灯の明かりを見つけ、その下で自転車を
降りて少し息をつくことにした私は
何気なく自分の腕時計をのぞいてみました。
ところが、デジタル式の時計の
表示板には何も映っていなかったのです。
私は首を傾げました。
たしか電車の駅で見たときには正常に
動いていた筈なのですが……。
気味が悪くなり自宅への道を急ごうと
自転車に跨りました。
そして再び山道を登り始めたのですが、
不思議な事にそれから進んでも進んでも
自宅にたどり着けないのです。
道はよく見知った山道。
しかもほとんど一本道で迷うわけが無いと
言うのに、どうしてか自宅の明かりすら
見えないのです。
これはどうにもおかしいと感じながらも
進み続けたのですが、結局自宅にたどり
着けず途中の街灯の下で再び小休止する
ことにしました。
普段なら30分くらいでつくはずなのに、
一向にたどり着けません。
まだ山道に入って半分も行っていないのに。
街灯の明かりを見つけ、その下で自転車を
降りて少し息をつくことにした私は
何気なく自分の腕時計をのぞいてみました。
ところが、デジタル式の時計の
表示板には何も映っていなかったのです。
私は首を傾げました。
たしか電車の駅で見たときには正常に
動いていた筈なのですが……。
気味が悪くなり自宅への道を急ごうと
自転車に跨りました。
そして再び山道を登り始めたのですが、
不思議な事にそれから進んでも進んでも
自宅にたどり着けないのです。
道はよく見知った山道。
しかもほとんど一本道で迷うわけが無いと
言うのに、どうしてか自宅の明かりすら
見えないのです。
これはどうにもおかしいと感じながらも
進み続けたのですが、結局自宅にたどり
着けず途中の街灯の下で再び小休止する
ことにしました。
832: もっふるさん 2006/12/13(水) 03:17:47 ID:aGMDe0DL0
そこにはたまたま大きな桜の木があり、
街頭の光をうけて一際白く輝いていました。
自転車を降りて深呼吸し、時計を
再び覗き込んでみたのですが
やはり表示板にはなにも映らず、
途方にくれていたその時でした。
風は無かったのですが、枝がさざめく
ような音がしてきたのです。
その音は次第に大きくなり、風も無い、
枝も揺れてなどいないというのに
周り中から聞こえてきだしたのです。
正真正銘気味の悪くなった私は、
急いで自転車を漕ぎ始めました。
しかし、さざめきは遠ざかるどころか
次第に近くなり、しまいには耳のすぐ傍で
聞こえてくるようになっていました。
私にはその時の音が何かの笑い声の
ようにも聞こえたのでさらに気味が
悪くなり、必タヒで自転車を漕ぎ続けました。
ですが、その直後不可解な事に私は
急ブレーキをかけてしまったのです。
私自身はかけたつもりは無かったのですが、
そのためにバランスを崩し派手に転んで
しまいました。
擦り傷と打撲の痛みよりも耳元で
やかましく鳴るさざめきのほうが
気味が悪く、私は思わず耳を塞いで
しまいました。
ですが、さざめきは耳を塞いだと言うのに
耳のすぐ傍で鳴っているようにやかましく、
気が狂いそうなくらいの音量でなり続けました。
街頭の光をうけて一際白く輝いていました。
自転車を降りて深呼吸し、時計を
再び覗き込んでみたのですが
やはり表示板にはなにも映らず、
途方にくれていたその時でした。
風は無かったのですが、枝がさざめく
ような音がしてきたのです。
その音は次第に大きくなり、風も無い、
枝も揺れてなどいないというのに
周り中から聞こえてきだしたのです。
正真正銘気味の悪くなった私は、
急いで自転車を漕ぎ始めました。
しかし、さざめきは遠ざかるどころか
次第に近くなり、しまいには耳のすぐ傍で
聞こえてくるようになっていました。
私にはその時の音が何かの笑い声の
ようにも聞こえたのでさらに気味が
悪くなり、必タヒで自転車を漕ぎ続けました。
ですが、その直後不可解な事に私は
急ブレーキをかけてしまったのです。
私自身はかけたつもりは無かったのですが、
そのためにバランスを崩し派手に転んで
しまいました。
擦り傷と打撲の痛みよりも耳元で
やかましく鳴るさざめきのほうが
気味が悪く、私は思わず耳を塞いで
しまいました。
ですが、さざめきは耳を塞いだと言うのに
耳のすぐ傍で鳴っているようにやかましく、
気が狂いそうなくらいの音量でなり続けました。
833: もっふるさん 2006/12/13(水) 03:18:20 ID:aGMDe0DL0
どのくらい時間がたったのか。
何時の間にか意識が飛んでいた私は、
もうさざめきは聞こえませんでした。
いつものように静かな夜の中で
目の前には桜や柊、榊の木が立っている
風景でした。
私はどこをどうしたのか、自宅ではなく
墓場の中で墓石に寄りかかるように
眠っていたのでした。
何時の間にか意識が飛んでいた私は、
もうさざめきは聞こえませんでした。
いつものように静かな夜の中で
目の前には桜や柊、榊の木が立っている
風景でした。
私はどこをどうしたのか、自宅ではなく
墓場の中で墓石に寄りかかるように
眠っていたのでした。
次第に鮮明になる意識とともに、私は
慌てて手を合わせて墓石に寄りかかって
眠っていた非礼を詫び、自宅への帰路に
着きました。
そして、今度は数分もかからずに到着できたのです。
自宅で祖父母にその話をすると、
大笑いされ
「狸にでも化かされたんじゃろ」
と言われてしまいました。
しかし、なんで墓場で眠っていたのか…
いまだにそれだけは理解できません。
以後、このときのようなことはありません
でしたが、山道で狸を見かけるとどうにも
苦手で避けてしまうようになりました。
お話は以上です。
乱文乱筆失礼いたしました。
慌てて手を合わせて墓石に寄りかかって
眠っていた非礼を詫び、自宅への帰路に
着きました。
そして、今度は数分もかからずに到着できたのです。
自宅で祖父母にその話をすると、
大笑いされ
「狸にでも化かされたんじゃろ」
と言われてしまいました。
しかし、なんで墓場で眠っていたのか…
いまだにそれだけは理解できません。
以後、このときのようなことはありません
でしたが、山道で狸を見かけるとどうにも
苦手で避けてしまうようになりました。
お話は以上です。
乱文乱筆失礼いたしました。
834: もっふるさん 2006/12/13(水) 07:53:11 ID:HOzaZ3B5O
引用元
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1162909657/

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