俺が小学生の頃の実話。
俺の故郷はすごく田舎で、山に囲まれた、
いわゆる過疎地だった。
ある夏休み。当時十数人しかいない村の
小学生のうち、上級生5人で
肝試しをしようということになった。
俺の故郷はすごく田舎で、山に囲まれた、
いわゆる過疎地だった。
ある夏休み。当時十数人しかいない村の
小学生のうち、上級生5人で
肝試しをしようということになった。
と言っても小学生だから、何のことはない。
夜9時頃に、村の隅にある墓地まで行こう、
というだけ。
むしろ墓地の隣に住む、戦争で左腕を失った
偏屈じいさんの方が怖いくらいだ。
夜。片腕のじいさんはもう寝たらしく、
家の明かりは付いていない。
田舎だから街灯なんてものもなく、辺りは
真っ暗で、それなりの雰囲気を醸し出していた。
怖さを紛らわすため、皆でギャアギャア
言いながら墓地に向かった。
と、先頭を歩いていたヤツがボソッと呟いた。
「何か聞こえる」
夜9時頃に、村の隅にある墓地まで行こう、
というだけ。
むしろ墓地の隣に住む、戦争で左腕を失った
偏屈じいさんの方が怖いくらいだ。
夜。片腕のじいさんはもう寝たらしく、
家の明かりは付いていない。
田舎だから街灯なんてものもなく、辺りは
真っ暗で、それなりの雰囲気を醸し出していた。
怖さを紛らわすため、皆でギャアギャア
言いながら墓地に向かった。
と、先頭を歩いていたヤツがボソッと呟いた。
「何か聞こえる」
752: もっふるさん 2007/09/12(水) 20:57:41 ID:zzM1bmye0
耳を澄ますまでもない。すぐ近くで
「ポクポクポク」と、木魚の音がする。
そして、低音の人の声。それは明らかにお経だった。
声の方向に目をやると、墓の前に人が座っている。
「うわああああ」
と、大声を出しながら、皆一目散に逃げ出した。
翌日。
さすがに5人が同じ話をするから、
子供の戯言と放っておけなかったのだろう。
大人たちが集まって、原因を探ったらしい。
そして出た結論は、
「あの片腕のじいさんが、夜な夜なお経を
読んでたらしい」
というものだった。
夜中に墓の前でお経はおかしいだろ、
とは思えど、あのじいさんならあり得る。
そういう結論で、その場は収まった。
しかし…俺ははっきり覚えてるんだ。
「左腕」で木魚を叩く、人の姿を。
「ポクポクポク」と、木魚の音がする。
そして、低音の人の声。それは明らかにお経だった。
声の方向に目をやると、墓の前に人が座っている。
「うわああああ」
と、大声を出しながら、皆一目散に逃げ出した。
翌日。
さすがに5人が同じ話をするから、
子供の戯言と放っておけなかったのだろう。
大人たちが集まって、原因を探ったらしい。
そして出た結論は、
「あの片腕のじいさんが、夜な夜なお経を
読んでたらしい」
というものだった。
夜中に墓の前でお経はおかしいだろ、
とは思えど、あのじいさんならあり得る。
そういう結論で、その場は収まった。
しかし…俺ははっきり覚えてるんだ。
「左腕」で木魚を叩く、人の姿を。
引用元
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1186614946/

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