海岸が家から近くてよく綺麗な石とか
漂流物拾って遊んでたんだけど、
貝とかシーグラスとか変わった木の実とか
おもちゃ？
（マトリョシカが大小いっぱい
　あったこともある）
が落ちてたりとかあって楽しんでいた。

その日は台風の後で、ゴミとかいっぱい
流れ着いていたのでこれは大物が
期待できそうだと、妹と二人でウキウキ
海岸を歩いてた。

そしたら、波打ち際にバレーボールぐらいの
大きさの黒い球があるのを発見した。

見た瞬間「何あれ怖…」となぜか恐怖に
かられたんだけど、妹は違ったみたいで
「何やろあれ！」
と歩き出した。

怖くてその場から動かず
「止めとけって、近付かんほうがいいって」
と言ったけど妹はどんどん近付いてって、
あと1mぐらいのところでいきなり
その黒い球が膨れ上がって宙に浮いた。

蚊柱のもっと濃くて細かいやつみたいな
黒いもやもやになって宙に浮いてた。

びっくりして、虫のかたまりっぽいけど
羽音はないなーとかやけに冷静にぼけっと
見てたんだけど、すぐになんかヤバそう！
と思えて、妹連れて逃げようと一歩
踏み出した瞬間、黒いもやもやがこっちに
向かって飛んできて、避けるひまもなく
胸のあたりにぶつかった。

ぼふっみたいな衝撃とともに、熱くて痛い？
熱した針で刺されまくったような痛みに
襲われて
「いたーい！」
とか叫んで蹲った。

しばらく蹲ってたらチクチクズキズキ
痛かったのがヒリヒリするぐらいに
おさまったので起き上がって周りを
見たけど黒いもやもやはなくなってた。

妹を見たらめっちゃ泣きながら
「あっち行った」
と海の方を指さしてて、二人でめっちゃ
泣きながら走って帰った。

胸のあたりは赤くなって所々水脹れに
なってた。

その後、高熱を出して気が狂ったり、
爺さんに
「あれを見たんか！」
と言われたりもなく、すぐに治った。

子供の回復力がすごいのかオ〇ナインが
すごいのかほんとにすぐ治った。

あれは何だったのかしら？