何やらとても気持ち悪い人間位の
大きさの狐？の様な動物が居て
目が合ってしまい暫くついてきた
らしい｡

私は放屁に夢中で回りを見ていなかったし､
仮に辺りを見ていても何も見えなかったと
思う｡

その庇っている右肩はどうしたのかと
聞くと噛まれたという｡

目が合い､母は
｢こいつﾔﾊﾞｲ！｣
と思って必至に気づかないフリをして
歩いてたのだがその狐みたいなのは
｢おい気づいてるんだろ？
 気づいちゃったんだろ？｣
みたいに挑発してきてそれでも無視された
事に腹を立て(？)噛み付いてきたと｡

そして噛まれて､痛みに耐えながらも
無視して歩き続けたらどっか消えたらしい｡

どれどれと襟元をぐっと伸ばし右肩を
覗くと歯型が本当に綺麗にくっきり
付いていた｡

少量だが血も滲み出ている｡
ずっと一緒に外を歩いているんだから
誰かに噛んでもらって自作自演…
なんて出来無いだろうし
まさか自分で右肩に歯型を…
つけれる訳が無い｡

本当にたった今渾身の力を籠めて
噛みましたぁッ！って感じ｡

私は恐怖で震えながら右肩の状況を
母に報告し､病院行った方がよくない？
(何か血が滲む程噛まれているから
感染してそうで怖かったので)
と聞いたが､あっさりと
｢放っておけばその内治るでしょ｡
  痛かったけど｡
 それよりもアレ気持ち悪いし
 怖かったなぁ｣
と返されその後は何事も無い様に終わった｡


それ以来霊現象はあるもんだなと思う様に
なった｡
私の､ほんのりと怖かった思い出です。

しかし生きている人間に危害を加える
なんてずうずうしいなと思う｡

夢中でがんばる君へエールを～